旅、みち徒然。みずかきは海に落っことしてしまったの。創作ぶろぐ。サイトはリンクより。
そうさく畑さんに、途中参加してきました~!
というか、まず文頭から至らぬところがいっぱいで申し訳ない気持ちでいっぱい!なのですが、フリーペーパーを配らせていただいて、お手に取ってくださった方がいらっしゃって嬉しかったです!ありがとうございます!
あれですね、初めて目の前で自分のものを選んでいただけるっていう、ちょっと、快感?ですね!^^
都合で、最後まで居られなかったのですが、それでもお隣さんがとてもフレンドリーにお話して下さって助かりました!新参者のうえやらかして申し訳ない…!
ちなみに、お隣さんのイギリスファンタジー、なかなか面白かったです!なんだか伝記を読ませてもらっている感じでした!^^
私はファンタジーのところにおりまして、新刊が当日までに届かないという手配ミスで、つまり落としたんですねともしびと…ちょっと近くの海に飛び込んで頭もろとも冷やしてきます…!><
以下は、しまい込みで、配布したペーパーに載せてた、お話です。
だめな自分成長したい…!><
でも人を描くのたのしいって気づきました…!精進!
というか、まず文頭から至らぬところがいっぱいで申し訳ない気持ちでいっぱい!なのですが、フリーペーパーを配らせていただいて、お手に取ってくださった方がいらっしゃって嬉しかったです!ありがとうございます!
あれですね、初めて目の前で自分のものを選んでいただけるっていう、ちょっと、快感?ですね!^^
都合で、最後まで居られなかったのですが、それでもお隣さんがとてもフレンドリーにお話して下さって助かりました!新参者のうえやらかして申し訳ない…!
ちなみに、お隣さんのイギリスファンタジー、なかなか面白かったです!なんだか伝記を読ませてもらっている感じでした!^^
私はファンタジーのところにおりまして、新刊が当日までに届かないという手配ミスで、つまり落としたんですねともしびと…ちょっと近くの海に飛び込んで頭もろとも冷やしてきます…!><
以下は、しまい込みで、配布したペーパーに載せてた、お話です。
だめな自分成長したい…!><
でも人を描くのたのしいって気づきました…!精進!
+ + + + + + + + + +
龍の庭
ぼうんぼうんと跳ねる音がする。覚醒しない意識の中で、ぼくはその声を聴いた。
不思議と抑揚のある音は、リズムとなって韻を踏み、なにかをぶつけたようなうん?ぶつけたような・・・。
「あ、やっと起きたー!」
「んぐぇ。」
失礼。奇声をあげてしまったが、なるほどぼくは倒れて寝かされていたのであった。
「リィまじで眠り続けてるから心配したじゃん!」
「・・・あれ?いま、何日?」
「三日。」
僕が倒れたのも、確か同じ日である。
「良かった・・・。なんだ。今日じゃないか。」
「へへ、リィ元気そうでよかった~。」
にんまりと笑うパーニャ。悪びれもせず、ふにゃふにゃと立っている。しかし直球を投げる彼はぼくはきらいではなかった。
「なんか、パーニャってにくめないよね。」
と、思わずぼくは呟いた。
「ええ、いきなり何だよ~?」
ちょっとしょんぼりするパーニャ。なんか耳と尻尾が垂れたような錯覚を覚えるのは気のせいだろうか。
えいやっとパーニャが背中から抱きついてくる。
「もー、リィってば、看病してやったろー?」
「あ、ごめん。言いそびれてた。ありがとう。」
「なんか、なんだかなー。」
ちら、とこちらを見てくるパーニャ。
「ほんと、ありがとう。お礼にぼくにできることだったら、何かひとつさせてもらうよ。」
ぼくもその辺りは心得たもので、パーニャが何を欲しがるかを分かっていた。
「龍の、人形を作って欲しいんだ。」
ビンゴ。
龍の伝説の残るこの地方では、架空の龍を象った銅像や、信仰がある。しかし、協会の手により一切のものを作ることも見ることも禁じられ、一年前にすべてのものは燃やされ壊され、形を失った。そして、固く言い渡されたのは、龍に関する事柄を、ものはおろか、口にすら出してはけないことであった。まだ、ぼくらは言葉を話し出してすぐの頃のことだったから、当時のことをおばあちゃんに訊いたけれど、はぐらかされて答えてはくれなかった。ただ、龍はほんとうにいる、と口にしていたことは覚えている。
ぼくが暮らす、このウエスター・ミルポロウは、人口数百人程度の商業都市で、そんなに大きくもないけれど、ベランダから見下ろす海辺の町は、海の青と屋根の赤のコントラストがとてもきれいだ。ぼくのお気に入りの場所である。
ぼくの親友、パーニャ・ククルは、移民であり数ヶ月前この町に越してきた。すこし変わった子ではあるけれど、そう悪いやつではない。むしろ、いいやつだから、ぼくといるのが申し訳なくなるくらいだ。ぼくはもともと、体が弱くてあまり外には出られなかった。だから、ひとり遊びのつもりで、親父の作ってきた人形をもとに自分で鳥や蝶とか言った、図鑑でしか見たことのないようなものを思い描いては、人形にするのであった。パーニャは、ぼくが人形を作っていることを知った。というか、訊かれてうっかりぼくが口を滑らしたのだった。いや正確には、態度で。
人間ってやつはどうしてこうも知りたがる。とかそのときは考えていたんだけど、無言だったから、よく考えてみれば肯定だよねって話である。
ある日、パーニャが学校の教材を届けてくれたことがあって、いつもどおりの明るいあの声で、
「リィ、いるかい。」
ってふざけた声で、赤面しながら言うんだよ。ああ、真面目なんだなぁってそのときぼくは思ったけど、それより先に、なんだかおかしくって、思わずふきだしてしまったんだ。たぶん、それが最初の出会い。
なんだかんだで、仲は良いんだと思う。
龍の伝説について、パーニャは彼の父さんから聞いているらしく、興味深々だった。
だが、さすが親子である。肝心な、お触れについて知らなかったらしい。
ぼくは、龍について触れることは許されないと教えられて育ってきたので、彼に正直に話すことはむずかしいとを告げた。パーニャはあっさりと受け入れ、なぁんだつまんないの、と相変わらずへらへらしていた。
だから、今回、龍に関する何かを欲するだろうとは思っていたし、ぼくに話す以外ではできることはひとつしかない。また大人たちの言うことを黙ってその通り受け入れて生きていくことだけでは、満足できず、疑問を持っていた。
「いいよ。」
ぼくはひとつ返事で引き受けた。
「まじ?おいおい、リィさんってば太っ腹!」
パーニャは高揚していた。そして僕はお人よしで、いま始まったばかりの危険に、気付いてはいなかった。まっすぐなその瞳から、ぼくは目を逸らさずうなずいていた。
つづく
ぼうんぼうんと跳ねる音がする。覚醒しない意識の中で、ぼくはその声を聴いた。
不思議と抑揚のある音は、リズムとなって韻を踏み、なにかをぶつけたようなうん?ぶつけたような・・・。
「あ、やっと起きたー!」
「んぐぇ。」
失礼。奇声をあげてしまったが、なるほどぼくは倒れて寝かされていたのであった。
「リィまじで眠り続けてるから心配したじゃん!」
「・・・あれ?いま、何日?」
「三日。」
僕が倒れたのも、確か同じ日である。
「良かった・・・。なんだ。今日じゃないか。」
「へへ、リィ元気そうでよかった~。」
にんまりと笑うパーニャ。悪びれもせず、ふにゃふにゃと立っている。しかし直球を投げる彼はぼくはきらいではなかった。
「なんか、パーニャってにくめないよね。」
と、思わずぼくは呟いた。
「ええ、いきなり何だよ~?」
ちょっとしょんぼりするパーニャ。なんか耳と尻尾が垂れたような錯覚を覚えるのは気のせいだろうか。
えいやっとパーニャが背中から抱きついてくる。
「もー、リィってば、看病してやったろー?」
「あ、ごめん。言いそびれてた。ありがとう。」
「なんか、なんだかなー。」
ちら、とこちらを見てくるパーニャ。
「ほんと、ありがとう。お礼にぼくにできることだったら、何かひとつさせてもらうよ。」
ぼくもその辺りは心得たもので、パーニャが何を欲しがるかを分かっていた。
「龍の、人形を作って欲しいんだ。」
ビンゴ。
龍の伝説の残るこの地方では、架空の龍を象った銅像や、信仰がある。しかし、協会の手により一切のものを作ることも見ることも禁じられ、一年前にすべてのものは燃やされ壊され、形を失った。そして、固く言い渡されたのは、龍に関する事柄を、ものはおろか、口にすら出してはけないことであった。まだ、ぼくらは言葉を話し出してすぐの頃のことだったから、当時のことをおばあちゃんに訊いたけれど、はぐらかされて答えてはくれなかった。ただ、龍はほんとうにいる、と口にしていたことは覚えている。
ぼくが暮らす、このウエスター・ミルポロウは、人口数百人程度の商業都市で、そんなに大きくもないけれど、ベランダから見下ろす海辺の町は、海の青と屋根の赤のコントラストがとてもきれいだ。ぼくのお気に入りの場所である。
ぼくの親友、パーニャ・ククルは、移民であり数ヶ月前この町に越してきた。すこし変わった子ではあるけれど、そう悪いやつではない。むしろ、いいやつだから、ぼくといるのが申し訳なくなるくらいだ。ぼくはもともと、体が弱くてあまり外には出られなかった。だから、ひとり遊びのつもりで、親父の作ってきた人形をもとに自分で鳥や蝶とか言った、図鑑でしか見たことのないようなものを思い描いては、人形にするのであった。パーニャは、ぼくが人形を作っていることを知った。というか、訊かれてうっかりぼくが口を滑らしたのだった。いや正確には、態度で。
人間ってやつはどうしてこうも知りたがる。とかそのときは考えていたんだけど、無言だったから、よく考えてみれば肯定だよねって話である。
ある日、パーニャが学校の教材を届けてくれたことがあって、いつもどおりの明るいあの声で、
「リィ、いるかい。」
ってふざけた声で、赤面しながら言うんだよ。ああ、真面目なんだなぁってそのときぼくは思ったけど、それより先に、なんだかおかしくって、思わずふきだしてしまったんだ。たぶん、それが最初の出会い。
なんだかんだで、仲は良いんだと思う。
龍の伝説について、パーニャは彼の父さんから聞いているらしく、興味深々だった。
だが、さすが親子である。肝心な、お触れについて知らなかったらしい。
ぼくは、龍について触れることは許されないと教えられて育ってきたので、彼に正直に話すことはむずかしいとを告げた。パーニャはあっさりと受け入れ、なぁんだつまんないの、と相変わらずへらへらしていた。
だから、今回、龍に関する何かを欲するだろうとは思っていたし、ぼくに話す以外ではできることはひとつしかない。また大人たちの言うことを黙ってその通り受け入れて生きていくことだけでは、満足できず、疑問を持っていた。
「いいよ。」
ぼくはひとつ返事で引き受けた。
「まじ?おいおい、リィさんってば太っ腹!」
パーニャは高揚していた。そして僕はお人よしで、いま始まったばかりの危険に、気付いてはいなかった。まっすぐなその瞳から、ぼくは目を逸らさずうなずいていた。
つづく
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